
もし、ある日突然「見えない」「見えにくい」世界に立たされたら、私たちはそれまでの仕事を続けていけるでしょうか。
本書『あまねく届け!光 ~見えない・見えにくいあなたに贈る31のメッセージ』は、そうした問いに対し、実体験から生まれた確かな言葉で応えてくれる一冊です。
本書には、中途失明や進行性の見えにくさと向き合いながら、ICTや周囲の支援、そして何より自らの工夫によって「働く」を取り戻してきた31人の声が収められています。
語られるのは、特別な成功談ではなく、戸惑い、恐怖、葛藤を経て少しずつ前に進んできた等身大の記録です。
その淡々とした語り口の奥には、困難を乗り越えてきた人だけが持つ深い強さと優しさが感じられます。
視覚障害があっても、環境と支援、技術が整えば働き続ける道があること、本人の可能性が決して失われないことを、本書は具体的に示しています。
視覚障害当事者の方はもちろん、将来への不安を抱える方、進路や仕事に迷う方、そして障害者雇用や人材活用を考える企業・採用担当者にもぜひ読んでいただきたい内容です。
「見えない・見えにくい」ことにしっかりと向き合い、新たな道の始まりとして照らす光。
本書は、読者一人ひとりの足元を静かに、しかし力強く照らしてくれる希望のメッセージ集です。
※視覚障害その他の理由で本が読めない方のためのテキストデータ引換券が付いています。
視覚障害者就労相談人材バンク有志(著)、吉川典雄 石川佳子 小林由紀 岡田太丞(編集)
読書日和(2021)
