「見えないぼくの明るい人生」

陸上競技フィールドのスタート地点の写真

この本の著者内田勝久氏はある時、テレビ番組で「アイマスク体験だけはやらないでください」と主張しました。

「健常者が、アイマスクをつけて歩くと、見えなくてとてもこわいという印象ばかりが残る。でも盲人は、いつもいつもそんなこわい思いばかりして生きているわけではない。こわいという印象だけが残るようなアイマスク体験なら、やってほしくない。」

「はじめに」より引用

この真意を伝えるために、この本が作られることになりました。

そのほか盲人陸上競技の日本記録保持者でありギタリストでもある著者が、

自然体でさまざまなことに挑戦して楽しむ様子や「日本の社会」に「ヘン」と感じていることなどが綴られています。

視覚障害について画一的な見方をしがちな社会に対しても内田氏独特のユーモラスな語り口で異を唱えています。

視覚障害について学べるとともに読むと楽しくなり元気が出てくる本です。

主婦の友社(2002)

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