フランスの歩行訓練士養成プログラムの発展

フランスの首都パリのエッフェル塔の写真

眼科医Chambet氏がロングケイン技術を紹介

フランスで最初の成人向け視覚障害リハビリテーション施設をMarly-le-Roiに開設した眼科医のChambet氏により、1963年ロングケイン技術がフランスに紹介されました。

1967年、その施設であるle Centre des Ombragesで最初の訓練士養成講習会が開催されました。

この講習会は1回5週間の期間で、1970年までに3回開催されました。

最初の2回の講習はWestern Michigan University(WMU)のSuterko氏、最後の1回はWMUプログラムの最初の修了生で、当時はBoston Collegeに所属していたWalkowiak氏が担当しました。

参加者はフランス国内外から集まりました。

新しい資格「視覚障害者の自立支援指導員」

1980年、Chambet氏の娘がle Centre Francais de Locomotionを開設し、1991年l’Association pour les Personnes Aveugles et Malvoyantesl’APAM)に移行し、訓練士の養成を続けました。

2009年、フランス視覚障害者連合(Fédération des Aveugles et Amblyopes de France)が訓練士の養成を引き継ぎました。

2020年、歩行指導員(Instructeur de Locomotion)と日常生活指導員(Instructuer en Autonomie dans la Vie Journaliére)の養成プログラムを統合し、「視覚障害者の自立支援指導員(Instructeur pour l’Autonomie des Personnes Déficientes Visuelles)」という新しい資格にしました。

養成プログラムの受講には医療や教育関係の専門資格が必要

現在の養成プログラムは11ヶ月間で、うち3ヶ月は実習期間です。

フランスの養成プログラムの特徴は、受講資格に医療や教育関係の専門資格(例えば作業療法士、視能訓練士、盲学校教員など)が必要であることです。

2021年には全国職業資格目録(RNCP; Repertoire National des Certifications Professionnelles)に登録されました

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