日本の歩行訓練士養成プログラムの発展

国会議事堂の写真

AFOBと日本ライトハウスの共催で行われた初回の講習会

第1回の視覚障害者歩行訓練指導員講習会は、American Foundation for the Overseas Blind(AFOB)(現在はHelen Keller International)と共催で、日本ライトハウスにおいて開催されました。

この講習会は3ヶ月間にわたり行われ、ボストンカレッジの訓練士養成プログラムを修了したRobert Jaekle氏が講師を務めました。

1970年にはじまったこの講習会は今も続いていて2022年で52回を迎えました。

2施設(日本ライトハウス、国リハ学院)を中心に進められてきた訓練士養成

一方、国立障害者リハビリテーションセンター学院国リハ学院)は1990年から訓練士の養成を始め、視覚障害生活訓練専門職の養成を目的としました。

それに応えて、日本ライトハウスは1970年から続いている歩行訓練士養成プログラムに、リハビリテーション指導員養成を組み入れ、1年間の課程にしました。 

1999年に国リハ学院が養成期間を2年に延長すると、日本ライトハウスもこれに呼応し、2年間の視覚障害生活訓練等指導員養成プログラムを開始しました。

我が国の訓練士養成はこれら二つの施設を中心に進んできましたが、民間の専門学校が養成を行っていた時期もありました。

さらに、国が主催する研修会日本盲導犬協会の養成プログラムも存在します。

養成施設の現状

現在、日本ライトハウスと国立障害者リハビリテーション学院の二つの施設で2年間の訓練士養成プログラムが提供されています。

日本ライトハウスのプログラムでは、現職者については2年間を4期に分けて履修することが認められています。

注目すべきは、履修者の約76%が「1年目の基礎1」(6ヶ月間)のみを履修している点です。

また、国リハ学院では、履修期間を2年に延長した後、入学希望者が減少し、近年の修了生は年間5名に満たない状態が続いています。

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